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2011年5月21日 (土)

認知症セミナーin大阪 Ⅳ

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まったくもって今更なのですが・・・(ёvё;)エヘ

4/29開催の『認知症セミナーin大阪』における第2部のパネルディスカッションは、大変有意義な内容でした。

印象的なところをピックアップして以下に記載しますが、全体的に要約してあることをお断りしておきます。

 

尚、第1部のDrご講演のまとめは以下をクリック♪

認知症セミナーin大阪 Ⅰ

認知症セミナーin大阪 Ⅱ

認知症セミナーin大阪 Ⅲ

 

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テーマ/『皆で支えあう認知症家族の生活術』

パネラー
・某病院 副院長・脳卒中センター長 Y先生

・某病院介護老人保健施設 介護部長 H氏

・介護家族 Y氏

・特別パネラー Dr

 

冒頭、パネルディスカッションの進行役であるコーディネータ【MC】より、テーマの主旨について説明がありました。

 

【MC】 

認知症に限ったことではないが、“支える家族”が燃え尽きてしまうケースが後を絶たない。
介護に没頭するあまり、周囲が見えなくなってしまうのは、何も特別な例ではなく、むしろごく自然な心の動きの結果だ。
これを踏まえたうえで、家族だけではなく、“皆”で認知症の人を支えて行くことが大事であるといえる。

この“皆”というのは、国・行政や団体、医療機関、企業、隣近所(地域)、親戚など、ありとあらゆる“皆”を差す。

認知症の人をどのように支えてゆくか考えて行きたい。

 

まずはじめに、認知症には治療薬だけではなく、家族などの積極的介入が必要であることについて、症例を交えY先生より検証報告がありました。

 

【MC】

具体的な生活術に入る前に、認知症に間違えられやすい疾患について伺いたい。

 

【Y先生】

代表的なものに、正常圧水頭症や脳腫瘍、甲状腺機能低下症がある。

正常圧水頭症の徴候は、
①歩行障害
②尿失禁
③認知症

画像では脳室の拡大が確認出来、外科的治療で治せるとされている。

 

【MC】

介護現場ではこうした例はどの程度あるのか。

 

【介護部門・H氏】

認知症に関してきちんと診断して下さる医師が少なく、専門医の重要性を感じるのが現状で、実際に、画像診断もなく、症状だけでアリセプトを飲み続けている人が少なくない。

当法人では、医師と相談して認知症の方の行動をチェックしながら服薬の見直しなどを行なっているが、居宅の場合はそれも難しいケースが少なくないと思われる。

医療と介護の連携が重要で、治る認知症ならきちんと治療されるべきだが、そうしたことを一緒に考えてくれる医師こそが重要だ。

 

【介護家族・Y氏】

なかなか認知症に理解のある医師に巡り会うのは、困難。

両親の特養入所に際し、認知症を診られる医師を探すよう言われ捜したが、20件立て続けに断られた。

そもそも「認知症の治療」を標榜しているのに「実は診れない」と言われたこともある。

陽性症状が強いのでグラマリールを服用していたが、やっと診てくれると言った医師がそれを止めた。次第に陽性症状が激しくなり、他の入所者に暴力をふるうようになったため医師に薬の再開を相談すると「元気があってよろしい」と言われ、話にならなかった経験がある。

 

【MC】

どうして専門医が少ないのか。また、どうしたら専門医に出会えるか。

 

【Y先生】

「専門医」の認定をとるとらないは別として、認知症の患者さんを診るのは本当に大変な労力が要り、時間もかかる。このため、認知症を本当に診ようという志を持つドクターが少なくないのでは。

また、認知症に似た症状を持つ疾患も多く、一概に「専門医」に行けば全て良し、という訳でもないのではないか。 

 

 

【Dr】

専門医が育たない理由は、医学部で教えないから。
認知症は「家族」という取り巻きへの心配りが必要で、そういう意味では特殊な病気と言える。

医学部のうちに、介護家族の話を聞く機会を持つと良いのではないか。

また、
・精神科
・神経内科
・老年科
・脳外科
この4つの講座に入局した人は、認知症の家族会に見学へ行くことを義務付けるのも、有効ではないか。

家族の苦しみを取り除くのも「医学」だ!!

認知症を診られる医師を捜すのに、地域包括支援センターを活用する手もある。

 

【MC】

地域の窓口として、地域包括支援センターの役割と活用法について、何がどう利用できるのか、どのように攻略すればよいのか。

 

【介護家族・Y氏】

相談の仕方については、ただの愚痴にならないよう考え直す必要がある。

まず、自分の悩みについて、困っていることを一度書き出し、とりあえず以下の3つに仕分けをしてみる。

①第三者に助けてもらえるかも知れないこと
②家族同士で腹をわって話さなくてはならないこと
③我慢するしかないこと

①は、介護保険やボランティアサービス等によって教えてもらえる内容で解決出来る可能性が高い。

仕分けをすることで、相談する項目やポイントをハッキリさせることが出来ると、それだけ具体的でマッチした回答を得られやすく、より専門的なサービスに繋いでもらいやすくなると、解決が早くなる。

よりよいアドバイスを受ける為には、家族もきちんと問題を整理する必要があり、その為に一度書き出して仕分けをしてみましょう。また、書き出すことで、自分自身の意識も変り、前向きになれるのでは。

 

【MC】

相談を経て、要介護となればケアマネジメントが重要だが、相談窓口としてのケアマネージャーにはどのように相談をすればよいのか。

 

【介護部門・H氏】

認知症介護家族の困り事については、確かにケアマネが相談に乗るのが一番だ。

しかし、話を聞く中で何が困っているのかわからないケースが少なくない。

中には話をしただけで「楽になりました」という家族もある。

Y氏の話にもあったが、
・自分が何に困っているのか、
・何を手伝ってもらったら助かるのか、
を、よく考えてみる必要があるのではないか。

また、ケアマネの中にも認知症が理解出来ていない人がいる。家族はケアマネをきちんと選んで、上手に使い、一人で悩まず、無理をしないで、介護を続ける為にはどうしたら良いのか、一緒に考えてくれるチームケアが大事なのではないでしょうか。

 

【MC】

事前の質問で最も多かった「認知症の人とどのように向き合っていくべきか」について、お聞きしたい。

 

【介護家族・Y氏】

よく「要介護者の気持に寄り添って」と言われているが、そこで大切なのは“加減”なのではないか。

自身の体験を基に・・・・

本人の話を真正面から受け止め過ぎる、というか、全部を自分が受け止めなければならない、と思い過ぎると辛い。
どう“やんわり”と受けて、どう自分なりに返して行くかが、自分を守る為にも大事なのではないか。

親は、子供が不幸になることを望んではイナイ。
親は、子供に介護されて、子供が不幸を感じていることや不幸になることを、本来は望んでいないのではないか。

従って、様々な暴言も病気が言わせていることであり、それをそのまんま受け止めて不幸になることが、親の為かというと、恐らくそれは違うのではないか。

どこまでが聞くべきことであるのか、受け止める側も整理する必要があるのではないだろうか。

 

 

【介護部門・H氏】

認知症の方の行動には意味がある。ただ、その意味を相手に伝えることは困難な場合が少なくない。

一方、認知症の人は何も出来ない人ではない。
少しのサポートがあれば、在宅で暮らして行ける方は大勢おられる。しかし、どこにサポートが必要であるかを本人が訴えることは難しい。

見守る側は、出来ない部分だけではなく、出来る部分にもスポットを当ててケアを考え行なって行く事が大事ではないか。

ケアマネさんへの提案として、出来ることに焦点をあわせ、どうすればそれが続けられるか、続けられるためにはどんなサポートが必要なのかを考え、ケアプランを立てることが大事なのではないか。

家族も、「アレも出来ない、コレも出来ない」ではなく、「アレなら出来る、コレなら出来る」を伝えると、ご本人にとってよりよいケアプランが出来るのではないか。

当法人での事例報告。

Aさん:認知症。
暴言、人の物を横取りする、など、職員は「Aさんがフロアに居ると皆が不穏になって困ります」と言いい「どういう風に対応すればよいでしょうか」と尋ねに来た。

職員が、「困ったAさん」というレッテルを貼り対応していると感じた為、「誰が困っているの?」と質問すると、「え?」と職員は考え、ハッとした様子だった。

実は、困っているのはAさんご本人。

それなのに「困ったAさん」という対応をしたため、Aさんには居場所がなくなってしまってい、何処に言っても身の置き場がない。

Aさんは「困ったAさん」ではなく「困っているAさん」ではないのか。

認知症を学んだ専門職でさえ、そのように考えがちである。

≪対応≫

H氏がAさんに、暴言などについて理由を聞くと

「何もしないでじっと座っている人は許せない。
私は昔から働き者だったから」

と。

暴言に発展していた理由が初めて判明した。

⇒「あの方達はAさんの様には動けない人達ですよ」

と、説明した。

⇒もしかしたら、Aさんに出来る仕事があればやって頂くことで上手く行くのでは・・・と。

フロアのティータイムのあとの食器洗いをAさんにお手伝い頂くことにした。⇒以来、大変穏やかになられて暴言が減って来た。
現在も、出来る日にはお願いしてやって頂き、徐々に穏やかさが増して来ている。

≪考察≫

職員の意識と見る目が変って、Aさんの居場所が出来たことが、効果として現れたのではないか。

それまでは「困ったAさん」という意識で接していたので居場所がなかったのだと考えられ、それが原因のひとつとなり、暴言・暴力に繋がって行ったのではないか。

こちら側が、何かして差し上げることはないか、その行動をどう考えれば良いかなどを、考えるようになった時点でAさんの居場所が出来たのではないか。

 

~個人的にこの症例報告は非常に印象的でした~

 

 

【Y先生】

認知症の人は、ハサミで例えると刃こぼれして居る状態と言える。刃こぼれしていても使えないワケではない。

同様に、認知症の人も何も出来ない人ではない。
介護者は、出来ないことに目を向けがちだが、あるがままを受け入れる…受け止めざるを得ないのではないか。

介護者…特に介護家族…に対して。
認知症のご家族を愛するあまり、一生懸命になり過ぎて家族が“第二の患者さん”になるケースが少なくない。
生活の中でメリハリをつけ、一時的でも介護を忘れ、趣味や好きな事をする時間を持ち、ストレスを発散させることが大事。

ケアマネに対して。
主治医意見書作成に際して、希望する介護度を出す為に、アレも出来ない・コレも出来ないという観点は、制度上の問題も絡んで来るが、いかがなものか。

出来ることもちゃんと把握しておくように。

 

 

【Dr】・・・ここでDrの職人技ともいうべき診察室でのロールプレイングを垣間見るような話が伺えました。

介護家族がウンザリするのは、「患者の能力が低い」という減点法での見方をするからではないか。

例えば、CT等の画像で脳の萎縮が強いのに中等度の知能低下で維持しているとすれば、「こんなに萎縮しているのによく頑張ってるね!!」と、家族の前で声を掛ける。

・・・これ、みーちゃんも言って頂きました(^^:)

患者さんが「生きて来た価値」、あるいは「活躍した時代」に対し、尊敬をもって『物凄く頑張って来たね』と、家族の前で声を掛ける。

人間的な本質のプラス評価を家族にして、得点法で患者さんを見ましょうという意味で勇気付けている。

そうすると患者さんは家族にとって「介護する価値のある人(凄く頑張って来た人)」になる。

・・・確かに、私もそう思いました。勇気を得たというか…。

現時点の姿を見ると、年老いてはいるが、点で見るのではなく線でその人の人生を流れで見ると「この人は大事にしなきゃイカン人だ」と、家族思わせることを、医師がひとこと言えばよいのではないか、と思う。

Drの職人技とも言うべきスキルを今更ながらに感じました。

 

【 MC 】

最後に、参加者の皆様へ希望のメッセージを。

 

 

【介護家族・Y氏】

介護家族の方々には、新しい情報を得ようとか、同じ病気を介護している仲間を見つけようとか、今日のように積極的に動いて欲しい。

自分から動いて行くと、周囲から支えられたり、同じ悩みを持つ仲間が増えたり、非常に勇気付けられたりする。

家族会や介護の掲示板などへも参加して、どんどん自分のアンテナを高くして行ってはどうか。
そうした中で、認知症の人を家族も含めてみんなで支え合って行く、決して1人で悩まない、という風潮になって行くことを期待したい。

 

 

【介護部門・H氏】

今、地域社会では認知症の人を理解しようと、少しずつ動いているように思う。

地域によっては、認知症の人を受け容れようとしていることを実感している。

1人で悩まず、考え込まず、上手くサービスを利用して、出来る限り在宅での生活が続けられるようになればいいと思う。

医学は日々進歩しているものの認知症は治らないケースもある。それでも落着いて暮らして行くことは出来ると考えており、それを実現するのが「介護」だと考える。

1人で悩まず、認知症高齢者の「笑顔」に出会う為にどうすれば良いかを皆で考えられる地域社会を構築して行けたら良いなと思う。

 

 

【Y先生】

人と人との交わりだとか、人と人が支えあう、人生。そして、自然の時間の流れの中で老化は避けられない。

あるがままを受け容れることが大事だろうし、人としての生き方そのものをみつめ直す機会を得たように思う。感謝したい。

 

 

【Dr】 

介護のことはわからないが、医師として徹底して治療の領域で頑張りたい。

医者はあくまでも「介護ゼロ運動」=完璧に薬で治す、くらいのことを最終目標にすべきである。

医師をレベルアップさせるには、家族会などがもう少しプレッシャーを与え『認知症は治ることがある』ということを、医師に教えて欲しい。

医者の教師は患者である。
医者をイロイロと突っついて、医師の力を磨くのは家族の皆さんである。

医者に嫌われたくナイと言う思いで、副作用が出ても文句も言わないということでは、医者は進歩しない。

9月。遂に学会の招聘を受け、発表する機会を得た。日本の認知症医療を変えたい。横浜でお会いしましょう。

でも、参加するのに1万円かかるから貯金してネ(笑)

 

☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆

 

最後はDrの熱い決意と共に、温かなユーモアで、会場の熱気はピークに達したと思います。

非常に有意義なパネルディスカッションでした。 

以上、4/29の「認知症セミナーin大阪」の報告は大体出来たのではないかと思っております~

お付き合い頂き有難うございましたm(_ _)m~

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今日も最後までご覧下さって有難うございますm(_ _)m

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