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2012年8月 9日 (木)

浦和セミナー報告 1-3

  ご訪問頂きありがとうございます♪
    管理人のkuririnです(^^)/

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はじめに、、、

我が家のみーちゃん(姑/83歳)は2007年にレビー小体型認知症と診断され現在は要介護3です。初期症状や現在に至る経緯は「お義母さんのお世話」「レビー小体病に思う事」「レビー小体型認知症の初期症状など」カテゴリで綴っております。

このブログは、根治しない進行性のレビー小体型認知症に対し、適切な治療とケア次第で、普通に暮らせる時間が少しでも長くなるのではないか・・・と、ささやかな願いを抱きながら、レビー小体病に手探りで向き合う若輩・管理人の日々のアレコレを(息抜きもいっぱい・笑)綴っています。

(発症時と改善後の表情比較画像はこちらこちらをご覧下さい)

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と、言う訳で、、、
 今日のお話しは↓↓ココから

 

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前記事の続きです。。。

【認知症の原因疾患(続き)】 

 

次に、レビー小体型認知症のお話です。

 

レビー小体型認知症は、知っていれば(会場の皆さん/当日参加者の半数以上が介護専門支援員や介護職、医療関係者で、医師でなくても)気付けます、とのこと。

 

しかし残念なことに、かかりつけ医でまだ知らない医師も多くアルツハイマー病と誤診されることがしばしばあるのが現状。(←これは将来、ご本人も介護するご家族も大変な辛苦を味わう可能性が高くなる、ということです。by kuririn)

中には、アルツハイマー病の症状とレビーの症状が一緒に現われる場合もある⇒「もの忘れ」で始まってアルツハイマー様の経過なのに、途中で幻視が出て来るケースなど。

 

レビー小体型認知症の特長は、

▼幻視⇒首の長い鳥が赤い肉を加えていた、などというような、ナイものがリアルに見えてしまう。

▼パーキンソン症状⇒手足が硬くなる。姿勢は斜恰好(←これを比喩するのに先生は「スキーでもさせたら上手じゃナイか?みたいな姿勢」と表現され、その通り!!と私は思わず笑ってしまったりして…)。すり足で小刻み歩行。

▼症状の変動⇒頭がハッキリしている日と、ボーッとしている日があり「波」がある。

 

上記3つのうち2つあればレビー小体型認知症と診断される。加えて、レビー小体型認知症の前駆症状と言われているのがREM睡眠行動障害で、発症の10年~15年程前より徐々に現われる。(←が、自分で気付ける人は少ないのでは?by kuririn)

▼REM睡眠行動障害(RBD)⇒REM睡眠時には夢を見ているが、その時に大声を出したり手足をバタつかせたり、起き出して隣の人を蹴るなど、時には大声で叫ぶこともある。
RBDはレビーやパーキンソン病の人には高率に現れる。(レビーとパーキンソン病は脳に蓄積される物質が同じで、同類の疾患といえる)

しかし、RBDがあるからレビー小体型認知症になる、と言えるものではナイ。(←ここ注意。心配のし過ぎはよくありません。by kuririn)

 

漢方の抑肝散は幻視に効果がある。

 

▼リアルな幻視(とてもカラフルに見えるらしい)では、見えたものに対処する行動が現われる『幻の同居人』と呼ばれる症状があり、レビーの人にはよく見られる。

 

例えば・・・

1、あたかも目の前に人が居るかの如く会話をしているものの、話をしているうちに腹がたちその(見えない)人に殴りかかった。

2、家の中に子供がたくさん来ており、今からご飯を食べさせてあげなくてはいけないのでと、世話や料理を始めようとする。

3、家の2階に変な人が沢山いて騒いでいるので、恐いため警察に電話をしてパトカーを呼んでしまった。

など。

しかし、他人には見えていなくて自分にしか見えていないことを判っている患者も結構いる。また、『幻視は近付くと消える』という訴えがレビーの人には共通して聞かれる。(←つまり、幻視は本人に近づいてもらうと消えるので、ケア法として有効。by kuririn)

仮に、恐い幻視が見えたとしても、その怖いモノに襲われた、という話は(先生は)聞いたことがナイ、とのことでした。

その他の幻視では・・・

 

・風呂に子供が5~6人入っていて、自分が入浴できるスペースがなかった。

・ベットで寝ようと思ったら、ヘビがいっぱいいた。

・床に穴が開いている。

・床が水浸しだ。

などの訴えも多いようだ。

 

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※パレイドリア(Pareidolia):幻視の誘発について。

ある画像をレビー小体型認知症の患者34名に見てもらったところ、全員にパレイドリアを誘発した、という興味深い論文が最近発表になった。

アルツハイマー病患者34名中では4名に認められるのみだったことから、「パレイドリア」を用いることで、高い精度でレビー小体型認知症とアルツハイマー病の鑑別が可能とみられている。

詳細はこちら

大変興味深いので、是非ご覧になってみて下さい(^^)

誰でも簡単に出来るシンプルな検査方法で、講演で先生は「実は私も見えてしまう方なんです・・・」とお話でした。

 

 

・・・で、私もやってみた

パンジーの写真では「ヒトの顏」に見えなくもないけれど、ネクタイはどう見てもネクタイにしかみえなったです。

講演では、「空を飛ぶ鳥」や「公園の木立」などの4点の写真が紹介されていました。

Photo

≪解説≫

幻視を誘発した例。
レビー小体型認知症患者には、ヒトの顔(黄色の三角形)や、いくつものヒトや動物(白い三角形)として誤認された。

 

(お宅のレビーさんはいかがでしょうか?みーちゃんにも聞いて見よう~っと。by kuririn)

尚、この論文を英文で読みたい方はこちら

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更にレビー小体型認知症の特長について話は続きます。

 

・自律神経症状⇒起立性低血圧や便秘など。

自立神経は全身を無意識にコントロールしている。

例えば・・・

・心臓
・ぜんそく(副交感神経が働くことで気管が細くなるので、交感神経を刺激する吸入剤で息が楽になる。)

 

▼起立性低血圧に関係しているそのしくみ。

ヒトは横になり眠る時は重力の影響をあまり受けないものの、立ち上がると重力の影響を受けるため血液が足方向に溜まることになる。そうすると、立った途端に血圧が急激に下がることになる。(血圧が50!!なんてコトも)

しかし、自律神経が正常な人はそうならない。なぜなら、交感神経の働きで足の血管(特に静脈)が収縮するため、立ちあがっても血圧が下がらない仕組みが自立神経の働きにはあるため。

自立神経は無意識で働くもの。ところが、自律神経に障害があると、立った途端に血圧が急降下することになり、酷い場合には立ちくらみ、脳貧血や失神などを起こす。が、本人を横にして(頭を低くする)1分程度で元に戻る。

自律神経が正常な人は起立時において、収縮期血圧(上の血圧)は少しは下がるものの、拡張期血圧(下の血圧)は上る。

血圧計が1つあれば起立性低血圧を見つけることが出来る。

 

 

▼便秘…レビー小体型認知症の人の特長とも言え、患者の大部分に便秘がみられる。

 

以上のような自律神経症状も鑑別に役立つ。

 

 

≪タイプによる妄想の比較≫

・アルツハイマー型認知症の場合→「もの忘れ」が原因の場合が多い。

1、仕舞ったことを忘れ「盗られた」などと言うのが特徴的。(もの盗られ妄想)

 

・レビー小体型認知症場合→「幻視」「幻の同居人」「誤認」が原因の場合が多い。

1、家族を別人(替え玉)である、などと言う。(カプグラ症候群…誤認妄想)例えば、、

  →主人に似ているけれど、この人は主人ではナイ、と訴える。

  →主人の為に買ったシャツを何でこの人が着ているの!!→直ぐ脱ぎなさい!!

 

など。

 

▼初期には「うつ状態」が多くみられる。

▼薬剤過敏性がある。
薬に対し過剰に反応する場合が少なく無く、いきなり常用量ではなく、少量から注意して使用するのが基本になる。

 

 

以上のように、アルツハマー病とは特長が異なるため、知っていれば誰でも見分けられる。

 

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【前頭側頭型認知症(FTLD)の臨床症状】・・・前頭葉が壊れるタイプ

認知症患者全体の中では1割以下で少数派ではあるものの、介護が最も困難なタイプで、主な特徴は以下の通り。

・若年性に多い
・病識の欠如
・感情、情動の変化
・脱抑制、反社会的行動
・自発性の低下
・無関心
・常同行動
・食行動異常
・被影響性の亢進
・転導性の亢進

 

 

▼脱抑制・反社会的行動、病識の欠如
その様子はまるで「幼稚園児」、我慢が出来ない、思ったまんま行動する・・・社会のルールに従って行動出来ない。

 

買い物へ行き欲しいモノがあれば、そこで食べてしまったり、代金を支払うことなく持ち去る。

万引きとの違い、、、

万引き→品物を隠す。
FTLD →品物は隠さない。平然としている。

病識がナイので見つかっても謝らない→警察に通報される。

 

 

▼常同行動(おなじことを繰り返す性質)

徘徊・・・ルートが決まっており、決まった場所で決まった行動をする傾向がある。迷子になることは少ない。(周遊・周徊)

(アルツハイマー病の方の場合は、近所でも道に迷ってしまい家に戻れない傾向がある)

 

▼食行動異常

甘いものを好きになる人が多く、我慢が出来ないのであるだけ全部(まんじゅう1箱でも)食べてしまう(途中で止めることが出来ない)。

 

▼被影響性の亢進

周囲の影響を非常に受ける。例えば、、、

1、目についたものを片っ端から読み上げてみたり

2、時計を読み、いちいち声を出して時間を言う

3、車で移動などをすると、目についた看板を次から次へと声をあげて読みだす。

 

など。

 

▼転導性の亢進

気がコロコロ変わりやすく、思い付きでホイホイ行動する。脱線して関係のない刺激へと引き込まれやすい。

 

≪治療≫

FTLDの人にアリセプトのようなアセチルコリンを増やす薬を使うと、だいたい火に油を注ぐことになり、怒りっぽい症状がもっと怒りっぽくなったり、徘徊(周遊・周徊)がもっと酷くなるなどするので、注意。

※アリセプトは「元気系」の薬なので、FTLDのような元気な人に使うと、だいたい良くない方向へ行ってしまう。(本人はもとより、介護する家族が非常に困ることになる)

ところが実際は、FTLDの人がアルツハイマーだと診断されアリセプトを処方されてしまう方も少なく無く、非常に残念である。

 

※前頭葉が主に壊れる(委縮する)タイプにピック病があるが、ピック病には側頭葉が中心に壊れる(委縮する)タイプもあり、また別な症状が現れる。←本講演では割愛。

 

【行動障害型前頭側頭型認知症の臨床症状】

・医師を見下したり、足を組むなど態度が大きい
・なれなれしい態度で医師の身体を触りに来る
・カルテ、机上の文具などに手を伸ばし、触る
・診察中に立ち去る
・時計、ポスターなどを読み上げる
・実況中継を始める
・質問に対しぶっきらぼうな答え(知らん!!)
・考え無精(不真面目)
・非協力的な態度(アルツハイマーは協力的)
・急に怒り出す

などが、前頭葉が壊れていると現れる主な症状。

 

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【正常圧水頭症】

治る認知症、と言われてるが実際には治らない人が多い。つまり、よくはなるものの完全に治るわけではない。

※正常圧水頭症の三大症状

▼ボーッとする認知機能障害(鈍い)

アルツハイマーの人のように、アルことナイことペラペラ答えるタイプではなく、受け答えがとても鈍く、のろい感じ。

▼歩行障害

足が左右に広がったままで、すり足、小刻みに歩く、開脚→パーキンソン病と誤診されやすい。

▼尿失禁

認知症状が、軽~中度で失禁が出現。

 

※MRIで特徴的画像…脳室が大きくなる

試験タップ(タップテスト)・・・背中から脳脊髄液30ml排液すると、(一過性で)歩行に改善がみられやすい。→改善があればシャント手術を実施。

術後は、脳脊髄液の排液量を弁の圧力調整で行う必要がある。

上記手術で歩行は改善しやすいが認知機能はなかなか改善し難い、という点があり、認知症が必ず治るワケではナイが中には治る人もいる。

また、発症後の期間が長いと改善は難しい傾向にある。

 

 

以上、様々ある認知症のタイプについてのお話を、時間を割きご解説くださいました。

 

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さて、私がこのセミナー報告をコツコツと書き続けるのには、それなりの理由があります。

「脳活性リハ+笑顔を生むケア+適切な医療」という包括的な取り組みによって、認知症があっても出来るだけ進行を抑制し、残存能力の維持(場合によっては向上)も望め、その人らしく笑顔で暮らせる可能性がある、という講演の帰着点に向かうために理解しておくべき内容のひとつひとつを記しておりますので、ご関心のある方は引き続きお付き合い願えましたら幸いです。

要するに、どんな段階であれ決して「笑顔ある暮らしを諦めないで!!」ということです。

 

今日の報告はここまでとさせて頂きますm(_ _)m

次記事では「アルツハイマー病の治療薬について」昨年登場した新薬などの情報も交えつつ、講演はいよいよ佳境へ・・・。

出来るだけ詳しくご報告をしたいと思います。

Mo54最後までご覧下さり有難うございますMo54
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