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2012年8月 8日 (水)

浦和セミナー報告 1-2

  ご訪問頂きありがとうございます♪
    管理人のkuririnです(^^)/

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はじめに、、、

我が家のみーちゃん(姑/83歳)は2007年にレビー小体型認知症と診断され現在は要介護3です。初期症状や現在に至る経緯は「お義母さんのお世話」「レビー小体病に思う事」「レビー小体型認知症の初期症状など」カテゴリで綴っております。

このブログは、根治しない進行性のレビー小体型認知症に対し、適切な治療とケア次第で、普通に暮らせる時間が少しでも長くなるのではないか・・・と、ささやかな願いを抱きながら、レビー小体病に手探りで向き合う若輩・管理人の日々のアレコレを(息抜きもいっぱい・笑)綴っています。

(発症時と改善後の表情比較画像はこちらこちらをご覧下さい)

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と、言う訳で、、、
 今日のお話しは↓↓ココから

 

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前記事の続きです。。。今日は主にアルツハイマー病の理解についての講演内容を記します。

 

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【認知症の原因疾患】

・アルツハイマー病(認知症全体の約半数を占める)
・脳血管障害
・レビー小体病

大まかに分けるとこの3つが認知症の原因疾患として大半を占めている。しかし、この割合は医療機関によって異なる場合がある。

例えば・・

・もの忘れ外来では、アルツハイマー病が7割ほどになる・・・『もの忘れする人』ばかりが受診するのがその理由。

・レビー小体型認知症の発見者として有名な小阪憲司先生のクリニックになると、患者の7割がレビー小体型認知症。

など。

また、

・アルツハイマー病変を持つ方の中でも脳血管障害を合併する方が少なく無い。

・レビー小体型認知症の大部分の人は脳にアルツハイマー病変を伴っていることが知られている。

など、一応、診断として分けるものの、クリアカットに分けられるものでもなく、高齢になればなるほど病変が合併するケースが増える傾向にある。

つまり、どのタイプの認知症かを診断する際は『ある程度正確であればいい』と言え、「絶対に○○でなければイケナイ」というのは、無理。なぜなら、最終的な診断は死亡後に脳を剖検することでしか確定できないから。

しかし、臨床診断では「ある程度」おおまかにどのタイプかを診ることは重要(その後の治療もケアもアプローチが異なるから)。

例えば

・もの忘れが中心のタイプの、アルツハイマー
・ないモノが見える(幻視)などの、レビー
・子供の様に我慢が出来ない、前頭葉が壊れるタイプ

など、それぞれ臨床症状にかなりの特徴(クセ)があり、臨床診断に際して最も重要なのは「臨床症状」で見極めることである、と言える。

 

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いろいろな認知症のタイプについてお話が具体的にありました。

まずはアルツハイマー病の方の話です。

 

最近は「認知症」はアルツハイマー病と同じ意味で使われている、とおっしゃっていました。

 

≪アルツハイマー病の症例 1≫

80代 女性、歩行はやや不安定な方。

2ヶ月前に転倒し肋骨を骨折したものの、「骨なんて折ってイナイ!!」と主張し、転倒・骨折の記憶がなかった。⇒痛いこともすぐ忘れてしまうのはアルツハイマーの良いところ(?)と言えるかも。

先生 「骨を折っているのはご主人ですよね?」

女性 「この人は骨なんか折っていないわよ」

先生 「ご主人は奥様のお世話で随分と
    骨を折っておられるご様子ですけど…(^^;)」

女性 「ムッ!!(`・_・´)!!!
     この人は何も面倒みてくれないわよ!!
     私がこの人の面倒をみて上げてるのよっ!!!」

夫  「・・・・(-"-;)あげてる・・・つもりでしょっ

 

と、ご主人は非常に不満そうだった、とのこと。(←そりゃそうだ!!ご主人の気持ち、ワカルわぁ~by kuririn)

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アルツハイマー病の人の特徴として…、

・取り繕いが上手い
・ニコニコと愛想が良い
・協力的(←前頭葉が壊れている人だとそうは行かない)
・病識の欠如→同じ質問を本人と家族にすると回答が異なる

 

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ここで「身体の機能を診る」ための、診察室におけるワンポイント・チェックのご紹介がありました。

・両目を開けて片足立ち→10秒出来ればOK→身体のバランスを診る。
(若い方は目を閉じて10秒)

・しゃがみ立ち→一度しゃがんで手を使わないで立てればOK→筋力を診る。

 

こうしたことだけで筋力などを少しだけ診られる、との事。

 

(この記事を書きながら、一時中断して、両目を閉じて片足立ち10秒にトライしたものの、私自身がなかなかに怪しいことが判明マズイです。ちなみに、おっとはもっとマズイ状態でした)

 

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次に「病識」についてのお話がありました。

突然ですが、

認知心理学用語に『メタ記憶』というのがあります。これは、「自分が何をわかっていて何がわからないか」という漠然とした潜在記憶を示す用語です。

高齢になってもの忘れをしても、忘れていたことの指摘を受けると「ハッ!!」と思い出すものですが、認知症になるとそれがなくなる⇒つまり「再認不能」となり、この再認不能な記憶障害こそが認知症に伴う病的な記憶障害の特長である、と言えるのだそうです。

以下、これを踏まえた講演内容です。

 

 

 

特にアルツハイマー病の方は、病気の進行に伴いメタ認知が希薄になる。

  ↓

これの調べ方は、30項目の質問を同じ内容でご本人と家族に行う。

・MCIレベルでは、両者の回答内容はほぼ一致しており、ご本人にはそれなりの自覚があることがわかる。

ところが、

・アルツハイマー病の進行段階に応じて、その回答は乖離して行き、ご本人の自覚は減り続け出来ないことがどんどん増えて行くことになる。

このことを家族がよく理解出来ていないケースが散見される。

 

介護する側としてアルツハイマーの方に対するケアで大事なことは以下の2点。 

ご本人の自覚は相当に低いこと(自覚のなさ)=病識がナイということを、まずは介護者が理解することが大事である

傾向として、家族は「できないこと」を「出来るようにしたい」と思ってしまうため、「これも出来ない」「アレも出来ない」「もうちょっとしっかりしてよ」「これはこうでしょ!!」などと、本人に言ってしまう。

しかし、本人は「できなかった」とか「失敗した」とは思っていないので、こうした指摘を受け続けることで本人に不満が溜まり「暴言」や「暴力」に結びついてしまう。(行動心理症状…BPSD…の悪化や介護負担の増大を招くことになる)

 

ご本人は自覚がまったくナイ訳ではなく「自分はヘンだな?」と思っている、ということも理解することが大切。

1人になると「困った困った」と言ってみたり、「どうしちゃったんだろう」と、自分がだんだん消えて行く不安を持っており、介護者はこうしたご本人の気持も理解する必要がある。

 

「病識のなさ」を別の言葉で表現すると・・・

・内省(ないせい)能力の障害
・自己洞察の困難
・自己批判の欠落
・病識の欠損

などと言い現せる。

認知症の本質は病識がだんだんに薄れて行くことで、単に記憶が悪くなるだけではない。記憶が悪くなっているということの自覚がナイので介護が大変になる。≪小沢勲 痴呆老人からみた世界-老年期痴呆の精神病理、岩崎学術出版、1998≫

 

介護をする側の人は、この「自覚のなさ」を正しく理解することが非常に大切である。

 

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アルツハイマー病の方の生活障害にはどんなものがあるか・・・以下、あるお1人の方のエピソードを列挙。

・預金通帳を4回紛失、その都度再発行。
・財布を4個紛失し、現金をパンストに入れている。
・古新聞の中から定期預金証書を5枚発見
・冷蔵庫から巾着に入れた財布を2個発見
・電動カーの盗難騒ぎが2回(自分で実家へ乗って行き徒歩で帰宅したことを忘れていた)
・お皿を食器棚に片付けず床に置き、食器棚に食器がナイ!!と怒り出す(床の物が目に入らない)
・おかずを作り冷めてからご飯が炊きあがる
・ラーメンを作ったが具がなく、麺とスープのみで熱くなかった
・シチューの食べ方を忘れ、皿のうどんにシチューをかけて食べた。
・しょう油差しに、麺つゆやドレッシングを入れる。
・財布や皿に自分の名前を書き、ネコの背中にまで自分の名前「トミさん」と書いた。

 

・・・などなど、「記憶障害」を背景に起きた事例を挙げ、アルツハイマー病の実際とその理解についてのご解説がありました。

 

今日のセミナー報告はここまでです。

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以下、雑感です。

私はアルツハイマー病の方と一緒に暮らしたことがないので、生活の困難さについて本当のところの実感はわかりません。

 

しかし、介護者がご本人と病気を理解してイナイことによる言動が本人のストレスとなりBPSDの原因となり得ることはみーちゃんと同じだと思いました。

 

BPSDの直接の原因は脳の損傷にあるのではなく、介護する側が、ご本人の病気と心をきちんと理解出来ていないことで誘発されている場合が多い、とのことでした。だからこそ「病気のこと」をはじめ「適切なケア」と「適切な医療」を更に一歩学ぶことの大切さを再認識した次第です。

 

とは言うものの…暮らしを共にする家族はとしては割り切れない感情がつきまとうのは実感として理解できます。また、BPSDの嵐の最中ではそんな余裕など育めないのもわかります。

けれど、今回のセミナーの対象は主に介護や医療の専門職の皆様なので・・・ね。

 

そして、もう一点。

冒頭に記載の通り、先生は「最近は、『認知症』はアルツハイマー病と同じ意味で使われている」とお話下さいました。

実際に多くの方がそうした認識なのだろうと思います。しかし、その弊害も私は感じていて、現在、レビー小体型認知症の介護家族の1人として様々な社会的困難に遭遇する度に、こうした認識にレビーの人が不利益や理不尽を被る元凶の1つがあると言えなくもないことを感じることがあります。

第一、レビーの人は短期記憶があまり落ちない。それに、覚醒時には周囲の状況も理解出来るし自覚もある。

だから、やっぱりレビー小体型認知症はレビー小体病で良いのではないか、とついつい思ってしまうのです。そして、この感覚も恐らく、レビーの人と暮らしたり、接したことのない人には到底理解されないであろうことも想像に易いです。

 

けれど、前記事に記載の通り「生活障害のある人」が認知症なのだと聞かされると、やっぱりレビーはレビー小体型認知症なのか…とシュンとしてしまうのですが、だからこそ、レビー小体型認知症が社会で正しく理解される為の発信は必要だよね、と思うのです。

 

さて、私がこのセミナー報告をコツコツと書き続けるのには、それなりの理由があります。

「脳活性リハ+笑顔を生むケア+適切な医療」という包括的な取り組みによって、認知症があっても出来るだけ進行を抑制し、残存能力の維持(場合によっては向上)も望め、その人らしく笑顔で暮らせる可能性がある、という講演の帰着点に向かうために理解しておくべき内容のひとつひとつを記しておりますので、ご関心のある方は引き続きお付き合い願えましたら幸いです。

要するに、どんな段階であれ決して「笑顔ある暮らしを諦めないで!!」ということです。

 

今日の報告はここまでとさせて頂きますm(_ _)m

次記事はレビー小体型認知症からです。

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コメント

私も先日、大きな会議の中で、認知症がほとんどアルツハイマーを想定して、そこから支援と体制を整えようという考えが
主流であることを感じました。
認知症の基準を並べられると、レビーは、やっぱり、
「レビー小体病」でいいのでは思いました。
だけど、「生活障害」と言われれば、、

また、社会の動きがケアが中心になり、また気がつかないうちに
認知症ひとくくりの流れがあるような気もします。
「認知症別対応」に必要ないという考えもあるのです。

何なんだろう、、と思ちゃいます。

だからこそ、やっぱりレビーはしっかり伝えて行かなくちゃ!!

がんばりましょう♪

投稿: ygracia | 2012年8月 8日 (水) 16:55

★ygraciaさんへ
こんばんは(^^) コメント有難うございます♪

認知症=アルツハイマー病という認識は、それ以外のタイプの認知症の人に、どれ程の社会的困難を招いているか、我が国の関係各位は今一度現状を見つめ直す時期に来ていると思います。

薬の処方ひとつとってもそうです。
認知症に対して、知識も意識も情熱もナイ、ナイナイづくしの医師にかかると、本人やご家族が無用の苦痛に晒されるケースが後を絶たないことは周知の事実です。

だいたい、家族が勉強しないと本人を守れない、などというのは非常事態と言うべきなのですが・・・。

>「認知症別対応」に必要ないという考えもあるのです。

驚きです。もちろん共通する多くの事はあるかと思います。しかし、心理面ひとつとっても原因疾患で大きく異なるのに、そうした考えは一体何が背景になっているのか…と疑います。まだ、パーソンセンタードケアの方がまし?

>だからこそ、やっぱりレビーはしっかり伝えて行かなくちゃ!!

ですよね。まったく同感です。
ホント、コツコツがんばりましょう♪

講演報告・・・暫く続きますがお付き合いの程よろしくお願い致します。いつも有難うございます♪

猛暑の折、くれぐれもご自愛下さい
kuririn

投稿: ★ygraciaさんへ | 2012年8月 8日 (水) 23:51

この記事へのコメントは終了しました。

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