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2017年6月

2017年6月30日 (金)

認知症予防セミナーin金沢③

ご訪問頂きありがとうございます♪

管理人のkuririnです(^^)/

☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆

はじめに、、、

我が家のみーちゃん(姑/88歳)は2007年にレビー小体型認知症と診断され2014年6月から要介護5になりました。初期症状や現在に至る経緯は「お義母さんのお世話」「レビー小体病に思う事」「レビー小体型認知症の初期症状など」カテゴリで綴っております。

このブログは、根治しない進行性のレビー小体型認知症に対し、適切な治療とケア次第で、普通に暮らせる時間が少しでも長くなるのではないか・・・と、ささやかな願いを抱きながら、レビー小体病に手探りで向き合う若輩・管理人の日々のアレコレを(息抜きもいっぱい・笑)綴っています。

(発症時と改善後の表情比較画像はこちらこちらをご覧下さい) 

 

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前記事に続き、「認知症予防セミナー」第二部を記録します。

 

第二部の講師は、金沢大学名誉教授の米田幸雄先生です。

米田先生とお会いするのは今般3度目になります。

 

前回お目にかかったのは昨年9月で、私が主宰するレビー小体型認知症介護家族おしゃべり会「関西きらきら組」にお越し頂き、ご講演頂いて以来になります。

 

以降、国際学会での発表などが相次ぎ多忙を極めておられたようですが、当時の記事で私は以下の記述をしていました。

 

『進行性の脳内変性疾患であるレビー小体病は症状が実に多彩な訳ですが、今後、どのタイプで、どんな症状に良い兆しがみられたか、ご本人および家族の「経験」としてではありますが、ご報告できる日が来るといいなと願っています。』

 

と。

 

そして、米田先生が当初から示唆されていた通り、半年以上を過ぎたいま、きらきら組メンバーにも嬉しいご様子がみられることとなり、吉報を携え米田先生に直接ご報告が叶いました。

 

先生が40年以上の歳月をかけられた研究が、レビー小体型認知症と診断を受けたご本人と家族に笑顔と希望を届けている現実があります。

 

実際に「嬉しい結果」が確認出来ていることを知る1人として、改めて先生のご講演を拝聴する機会に恵まれたことで一層理解が深まり、納得もできました。
その詳細は連載終盤で触れたいと思います。

 

ご講演は「テアニン」というアミノ酸が脳内でどのような役割を有するか、また、それがなぜ「認知症予防」と関係があるのかを、とても丁寧にご解説下さいました。

 

そして、これを理解するために前半は、脳のつくりや機能、神経細胞や脳内神経伝達物質などなど、ごくごく基本的な解説からはじまり、また、第一部の講演とリンクさせながら「認知症」と呼ばれる状態は脳内で何が起きているのか、という点を大変丁寧にご解説下さり、後半の「テアニン」にはどんな機能があり、それが私達の暮しにどう役立つと期待されるのか・・・という、息を飲むほど興味深い研究の話をお伺いできました。

 

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【第二部/認知症予防とテアニンの機能性】 

 

ご講演開始前、スタンバイされる米田先生。
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(画像掲載に際しては直接ご了解を頂きました)

 

講演冒頭、自己紹介を兼ね40年間アミノ酸の研究を続けて来られたお話からスタート。

 

私達の身体を作っているのは「たんぱく質」で、その素は「アミノ酸」であり、これを食事から摂ることで健康が保たれていることから、アミノ酸はとても大切な成分である。

 

そして、そのアミノ酸が脳内では、神経の情報を運ぶなど、特別で重要な働きをしており、そうした研究を40年間続けてきた中で、緑茶に重要なアミノ酸が含まれていることを発見。それが今回のテーマである「テアニン」と言うアミノ酸です。

 

「テアニン」は、高級緑茶(玉露・抹茶)で比較的濃度が高く2~3%含有し、番茶にはほとんど含まれておらず、ウーロン茶や紅茶では全くと言ってよいほど「テアニン」は存在しない。

 

「テアニン」を解説する前に、まず「脳とはどんなものか」から話が始まりました。

 

脳の形と働き

▽脳のかたち

脳にはたくさんのシワがあります。例えばネズミの脳にこの様なシワはありません。「シワがある」ということは「表面積が広い」ことを意味し、そこに多くの細胞を密集させることができる訳です。

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図は脳の断面です。上は大脳皮質と呼ばれるところで、そこから深部へ入りますと視床下部や間脳と呼ばれるところになります。ここは、我々の食欲や体温の調節など動物的な反応を調節するために欠かせない場所です。

 

一方、表面の大脳皮質は人間らしい思考のために必要なものであり、小脳は運動(細かな動き)を、脳幹は更に基本的なこと(植物機能と呼ばれる)呼吸・心臓を動かす・血管の収縮などをそれぞれ担っている。

 

▽脳の働き

大脳皮質の表面は、大きく4つ、前頭葉、側頭葉、頭頂葉、後頭葉、に分けて考えることができます。

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前頭葉は、ヒトにおいてもっとも高度な活動をしているところです。様々な情報はすべて前頭葉に集まり、判断や過去の記憶と照合し、命令を出すので、脳の司令塔がここにあると考えて良い。

(前記事、第一部の榎本氏のご講演で「認知症悪化の要因」部分の詳細な解説になるかと思います。)

側頭葉には言語中枢があり、言葉を話すにはここの機能がしっかりと働いていることが肝要になります。また、言語中枢は左脳に密集しており、右半身の運動は左脳を発達させることが知られています。

後頭葉は、目で見たものを過去の記憶と照合し、処理する場所になる。

頭頂葉は、脳全体を機能的に働かせる役割がある。

このように、脳の表面では大きく4つに分けてそれぞれの機能があり、140億個の神経細胞が存在すると考えられています。

我々が大脳皮質に持つ140億個という神経細胞の数は実は非常に大事で、これが全部使われている訳ではなく、実際に必要とされているのは1/6くらいと言われています。

つまり、5/6は生涯使われることなく終わり、ヒトはもともと大過剰の神経細胞を持っていると言えます。

そして、加齢と共に神経細胞は少しずつ死にますが、それでも問題なく生きられるように創られているのがヒトの脳です。

一説に拠ると、二十歳を超えると1日10万個の神経細胞が壊れて行く、と言われています。

1年で3650万個。
10年で3億6500万個。
100年で36億5千万個。

というスピードで脳の神経細胞は壊れて行きますが(120歳になったら36億5千万個を失うことになるが)もともと140億個あり、1/6(23億4000万個)あればヒトは人間らしく生きられる、と考えられています。

しかし、様々な病気が原因で、神経細胞の壊れるスピードが異常に加速した場合はこの限りではなく、(例えば、本来1日10万個の神経細胞死が1日100万個となれば、次第に日常生活に支障を来すこととなり疾患に繋がる)それが「認知症」に代表される状態であると言える。

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◆神経細胞の働き

脳の中にある140億個の神経細胞は、大きくけて4種類に分け考えることができます。

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1、ニューロンとは、神経細胞のこと。
ヒトの脳をつくる主役で、この主役を支える細胞が3つ存在して主役の回りを保護している。

2、オリゴデンドロサイト

3、アストロサイト
神経細胞を情報を交換することで、お互いをサポートし合っています。

4、ミクログリア
脳の状態を常に見張り、敵を見つけたら取込み攻撃して、脳を修復するなど、脳を守るための細胞。ただ、ミクログリアが暴走すると普通の神経細胞を壊してしまうことがある。

 

このように、基本的にヒトの脳の情報はニューロン(神経細胞)が伝えています。考えたり、記憶したりするのは全て神経細胞の働きだと言えますし、その働きを助ける細胞が3種類存在している、ということです。

 

◆神経ネットワークの形成

 

ニューロンは、細長い1本の情報をもっています。ヒトは生まれた時、ニューロンは大量に存在していますが、成長と共に減少します。

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▽どのように減少するか?

ニューロンは情報を伝えるのが仕事です。
情報を伝える時、ニューロン内に電流が流れます。(脳の中の電流の状態がわかるのが、脳波で、ある瞬間に脳波の異常がみられる場合、その特徴によって病気が判ります)

 

電流は細胞の端まで来た時、シナプス(次の細胞のつなぎ目のところ)では電流に応じて物質が放出され、次の細胞に受け取られ、情報が電流として流れ・・・と、いうことを繰り返し情報が伝わります。

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こうしてひとつのネットワークが完成し、これが神経回路と呼ばれるもので、ひとつの記憶になる、と考えられています。

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更に、1つの神経細胞は他の多くの細胞ともシナプスを作ることができるので、いくつものネットワークを作ることができるので、記憶の容量は無限大であると言えます。

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それに対して、こうしたネットワークに関与しなかった細胞はどんどん滅んで行きます。
赤ちゃんが誕生してから、こうした過程で細胞が減少して140億個が残ると考えられています。

 

そして、20歳になるともう一度、神経細胞が滅ぶスイッチが入り、先に触れたように1日10万個ずつ細胞は死んでゆくので、20歳になる前にたくさんの事を記憶するなどして、多くのネットワークを構築すれば、それらの細胞は滅びることなくずっと生き続けると考えられています。

 

つまり、幼少期から20歳までに、できるだけ多くのネットワークを脳内に作る(記憶・学習する)ことは、晩年に強く影響すると言っても過言ではありません。

 

◆神経ネットワークの異常

このように、ネットワークがあれば神経細胞は生き残るのですが、ところが、病気など何等かの原因によってネットワークに関与している細胞が死んでしまうケースがあります。

ネットワーク内の1つの細胞が壊れる(脱落する)と、ネットワークは壊れ完全に消滅して行き、これを神経変性疾患と呼び、例えば、アルツハイマー病やパーキンソン病、ハンチントン病やALSなど。

 

ネットワークが消滅すれば、そこに保持された記憶も失われる、ということになります。

 

更には、神経細胞が脱落する訳ではないものの、正常に機能しない(不全状態にある)疾患が神経精神疾患で、例えば、統合失調症、うつ病、発達障害、などがあり、ネットワーク全体がうまく働かない状態になります。

 

壊れてしまった細胞(脱落)を元に戻すことは出来ません。しかし、働きが悪くなった細胞(不全状態)をよくする可能性はあり、薬物療法で精神疾患では多くの薬物が使われています。

 

それに対して、変性疾患は薬物で治療するのはなかなか難しいことです。ただ、精神疾患で用いられる様々な薬物が、単独でもやっかいな作用を神経細胞に与えることが判って来ています(副作用)ので、薬物をうまく使うことはとても重要です。

 

◆シナプスにおけるシグナル伝達

Dsc00714

細胞と細胞のつなぎ目のところ(シナプス)をみると、流れて来た電流に応じて伝達物質が放出され、次の細胞のレセプター(受容体)で受け取られ、また電流として流れて行きます。

つまり、

電流が流れる

  ↓

伝達物質が放出される

  ↓

物質が受け取られ

  ↓

電流が流れる

と、神経細胞同士のあいだで情報が伝達されて行き、放出される物質を「神経伝達物質」と呼びます。

Photo_5

 

◆代表的な脳内神経伝達物質

(クリックで拡大できますsearch)
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米田先生が研究を続けて来られた「アミノ酸」で、「グルタミン酸」と呼ばれる物質は、脳を興奮させるアミノ酸です。

ところが長い間、グルタミン酸が脳を興奮させるアミノ酸であることが判りませんでした。何故かと言うと、グルタミン酸は「昆布の旨み」で、それがヒトの脳の中で、脳内伝達物質だとはなかなか考えられなかったので、50年以上のあいだグルタミン酸は無視されて来ました。

 

それに対して、「ギャバ」というアミノ酸は早くから注目されていました。脳の興奮を抑制するアミノ酸として知られており、ギャバを上手く利用することで睡眠薬のようなものが沢山つくられています。

 

眠れない時に「ギャバ」の活性を強くすると眠り易くなる、という睡眠薬があります。

 

更に、アセチルコリンという物質も脳の中で伝達物質として使われており、アルツハイマー病の治療に使われている伝達物質のターゲットです。

アルツハイマー病の患者さんの脳を死後に調べる(剖検)と、アセチルコリン濃度がある特定の場所で減少しており、それが創薬開発に繋がり発売されております。

 

◆アミノ酸による脳内シグナル

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アミノ酸は、グルタミン酸が興奮性のシグナルをもっており、ギャバが抑制性のシグナルをもっています。

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正常なヒトの脳内では、興奮性と抑制性が上手にバランスがとれており、夜になると抑制性が強くなり眠ることができ、朝になるとグルタミン酸の興奮性のシグナルが強くなって目が覚めます。

 

このように脳の働きは決められていますが、それがうまく機能しないケースのひとつが「認知症」と呼ばれる状態です。

 

(つづく)

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ここまで「脳とその機能」について、後半の話がより理解できるよう基本的な解説があり、いよいよこのあと認知機能障害(認知症)について展開。

 

更には、米田先生の研究における認知症の予防・治療の可能性について、怒涛の如く熱のはいった講演が続きます。

ご期待ください。

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2017年6月27日 (火)

認知症予防セミナーin金沢②

ご訪問頂きありがとうございます♪

管理人のkuririnです(^^)/

☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆

はじめに、、、

我が家のみーちゃん(姑/88歳)は2007年にレビー小体型認知症と診断され2014年6月から要介護5になりました。初期症状や現在に至る経緯は「お義母さんのお世話」「レビー小体病に思う事」「レビー小体型認知症の初期症状など」カテゴリで綴っております。

このブログは、根治しない進行性のレビー小体型認知症に対し、適切な治療とケア次第で、普通に暮らせる時間が少しでも長くなるのではないか・・・と、ささやかな願いを抱きながら、レビー小体病に手探りで向き合う若輩・管理人の日々のアレコレを(息抜きもいっぱい・笑)綴っています。

(発症時と改善後の表情比較画像はこちらこちらをご覧下さい)

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前記事の続きです。
 
 
以下、第一部ご講演の後半を記録します。
 
 
◆認知症の予防と対処
 
▽ADは発病の20年前から始まっている?
 

ADの進展におけるバイオマーカーの変化と,米国立老化研究所(NIA)/アルツハイマー病協会(AA)による新しい診断基準
グラフはLancet Neurol. 2010[PMID:20083042]より改変 

 
 
アルツハイマー病の場合は、アミロイドβ(仮説)タンパクが、レビー小体型認知症の場合はαシヌクレインというたんぱく質が脳内に溜まり、それぞれ神経細胞死の原因となりす。
 
そして、その発現は20年以上前から始まると考えられていることから、対処として危険因子を作らない生活を心がけることは「予防」に貢献するのではないか、と言われています。
 
 
▽危険因子(一般的に知られている事柄)
 
・老化
 
・喫煙
 
・不適切な生活
 
・運動不足
 
・糖尿病
 
・過度のストレス
 
・過度な飲酒
 
・低い教育
 
・うつ
 
・頭部外傷
 
・高脂血症
 
・高血圧
 
・遺伝因子
 
・肥満
 
など。
 
 
 
▽抑制因子
 
・趣味活動
 
・運動習慣
 
・社会参加
 
・VE、VC豊富な食事
 
・30分以下の昼寝
 
・高教育
 
・魚
 
・緑黄色野菜
 
・地中海料理
 
など。
 
 
 
◆認知症の発見時期と介入の効果
(以下画像をご参照ください。クリックで拡大search)
Dsc00694
 
 
◆認知症の予防法
 
▽運動
 
【1】4615名の高齢者を5年間追跡調査
(出典/Arch Neurol 58:498-504,2001)
 
・運動習慣のない者のアルツハイマー病リスクと比較
 
・週3回以上の歩行程度の運動 0.67
 
・週3回以上の歩行を超える程度の運動 0.50
「運動習慣とアルツハイマー型認知症の危険度」の画像検索結果
 
【2】65-79歳以上の1449名を21年間追跡調査
(出典/Lancet Neurol 4:705-711,2005)
 
・117例が認知症、76例がアルツハイマー病
 
・週2階以上の余暇運動は0.48(認知症)、0.38(AD)
 
 
▽脳の活性化
 
認知症予防に向けた運動
 
詳細はこちら。ふたつのことを同時に行う。
 
 
 
 
笑うと分泌されるドパミンが脳を活性化。
笑わない人は、笑う人より3.75倍認知症になりやすい。
 
 
▽五感を刺激するケア
 
・アロマセラピー
 
・フラワーセラピー
 
・タクティールケア
 
・セラピューティックケア
 
など、
 
五感のうち3つ程度使いながらのコミュニケーションを工夫すると効果的。
 
例えば・・・
①、目で美しい物や好きな物を眺めながら、
②、好きな香や良い香りを嗅ぎ、
③、タクティールやマッサージなど身体に触れる
など、五感のうち3つ同時に行うコミュニケーションを図ると良い。
 
 
 
▽食事
 
「運動習慣とアルツハイマー型認知症の危険度」の画像検索結果
 
・地中海料理、和食
 
・ビタミン、ミネラル
 
・良質な油(オメガ3系脂肪酸)
 
・ココナツオイル(МCТオイル)
 
・ポリフェノール
 
・レシチン
 
など。
 
 
▽サプリメント 
 
脳の栄養になる機能性成分の摂取で予防に期待。
 
(以下、画像参照。クリックで拡大search) 
Dsc00695
 
・アルツハイマー病は発症の20年前から脳の病変が出現し、超早期での予防が大切であるが、この時期に使用できる薬はないことから、サプリメントへの期待が高まる
 
 
予防には運動と栄養(特に機能性成分)が大切
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(出典/日本抗加齢学会・認知症の早期発見予防治療研究会より、順天堂大学名誉教授 田平 武先生)
 
 
 
▽認知症に効果が期待できるというのは?
 
 
・認知症の原因になる物質に関与するもの
 
・血流をよくするもの
 
・学習や記憶に作用するもの
 
・神経伝達物質に関与するもの
 
・抗糖化作用に関与するもの
 
など。
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上記を見極め選択する。
 
 
 
◆認知症サプリメントをどう選択するか?
 
 
▽エビデンスがあるというのは?
 
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・ In Vitro(試験管)の研究で効果がみられても、ヒトには効かないモノは山のようにある。
 
Dsc00699 
 
・サプリメントは薬ではないので長期に摂取することではじめて評価できる場合が少なくないため、原材料の品質や安全性の確認は必須。
 
 
 
◆きちんと脳に届くのか?
 
Dsc00702
 
機能性成分を摂取しても脳に届くまでには様々な関所がある。
 
Dsc00703
 
○○成分を摂っているから、そのまま脳に届くかと言えば、そうはならないケースも少なくない。
 
 
胃液・腸内細菌をはじめ、肝臓など様々な器官で分解され、最終的に有効成分が血液脳関門を通過してはじめて脳に届く。
 
 
選択したサプリメントが、脳に届く機能成分なのかの確認は、商品選択基準の1つにしたい
 
 
▽認知症サプリの使い分け
 
Dsc00704
 
日常生活での困難が緩和されたかを評価する視点が大事なのではないか。
 
 
 
◆睡眠とアルツハイマー病予防
 
Dsc00700
 
 
Dsc00701
 
 
◆介護の備え
 
 
▽介護離職の問題はなぜ起きる?
Dsc00705
 
知ってさえいれば回避できる問題は多い。
 
 
▽認知症と医療連携
 
Dsc00706
 
かかりつけ医から診断が出来る病院へ。
 
 
 
▽地域資源の活用
 
介護は家族関係の見直す機会になる。
①、どこでするか
②、だれがするか
③、どこに相談するか
④、主な地域資源は?
 
どこに相談するか?
Dsc00707
 
・介護するエリアの地域資源はどんなものがあるか、事前に確認を。
 
 
・生活に必要な資源を見つけておくことが重要。
 
 
◆認知症は、正しく理解するとともに、予防方法、早期発見、発症した時の対処、介護の備えを準備しておけば、決して怖がるものではありません。
 
 
第一部ご講演の報告は以上です。
 
 
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【私の感想】
 
 
当セミナーが「認知症予防」に則した内容とは言え、レビー小体型認知症と診断された義母を持つ家族介護者の1人として共感を覚えるところがたくさんありました。
 
 
特に、アルツハイマー病に代表される医学的な原因疾患の違いはあれ、生活上の困難に対し社会資源による支援が継続されることが重要である、との見解はその通りだと思いました。
 
 
と、同時に、やはりレビー小体病は他の原因疾患とは決定的に異なる傾向があることも再認識しました。
 
 
「認知症」がテーマの時、それは多くの場合アルツハイマー病が想定されており、それが全身病でもあるレビー小体病、取り分けレビー小体型認知症への誤解の原因になっている場合もあると感じています。
 
 
「認知症」の範疇では理解できない多様な症状をもつレビー小体型認知症。
 
 
私は、レビー小体病が広く知られる社会へと成長することと併せ、多様な症状も「コントロール」が不可能ではないという希望が、共に語られる日が来ることを切に願い、第一部の聴講を終えました。
 
 
第二部では、それこそ認知症を発症する原因疾患に関係なく、予防と治療、双方の観点からも非常に意義深い内容を伺うことになります。
 
(つづく)
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2017年6月25日 (日)

認知症予防セミナーin金沢①

ご訪問頂きありがとうございます♪

管理人のkuririnです(^^)/

☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆

はじめに、、、

我が家のみーちゃん(姑/88歳)は2007年にレビー小体型認知症と診断され2014年6月から要介護5になりました。初期症状や現在に至る経緯は「お義母さんのお世話」「レビー小体病に思う事」「レビー小体型認知症の初期症状など」カテゴリで綴っております。

このブログは、根治しない進行性のレビー小体型認知症に対し、適切な治療とケア次第で、普通に暮らせる時間が少しでも長くなるのではないか・・・と、ささやかな願いを抱きながら、レビー小体病に手探りで向き合う若輩・管理人の日々のアレコレを(息抜きもいっぱい・笑)綴っています。

(発症時と改善後の表情比較画像はこちらこちらをご覧下さい)

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6月25日(日) 

梅雨らしく空はどんよりしています。

 

6/22、みーちゃんは無事88歳の誕生日を迎えさせて頂きましたbirthday

 

病院でお世話になっているからこそある「今」なのではないか・・・と思います。

 

落ち着いて過ごせていると、ふと「在宅へ戻せるかな?」と言う考えが頭をよぎることもありますが、みーちゃん自身が病院でお世話になることを選択し、自分の生きる場とすることに納得しているからこその「落ち着き」でもあると感じます。

 

病院へは、おっとは毎日、私は不定期で通っています。

 

が、他のご家族さんにお会いすることはまずありません。

 

以前、訪問診療でお世話になっていたО先生が、みーちゃんの全身レベルを熟知されたうえでおっしゃった言葉を思い出します。

 

「もう在宅のレベルではありませんよ」
「病院へお願いして、毎日通えば良いじゃないですか」
「このままではkuririnさんが倒れます」

 

ホントにその通りでしたし、その通りの今を過ごしているな…と思います。

 

介護のステージによっては、在宅がベストではないこともあると、今ならわかります。

 

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さて、みーちゃんが落ち着いてくれているおかげで、先週の日曜6月18日(日)は金沢へ出掛けました。

 

「認知症予防セミナー」にて改めて勉強させて頂き、大いに納得して帰路に着いた金沢遠征でした。

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今回、参加費「無料」のセミナーとは言え、実力派講師陣による充実の内容でした。
 
 
 
第一部は、認知症の人と家族の視点から生活上の困難(障害)を理解することの大切さを再確認すると共に、第二部へのイントロダクションとして、ご登壇の金沢大学名誉教授・米田先生のご講演内容をより理解できるよう配慮ある展開だったと思います。
 
 
「認知症予防」がテーマの今回はそのための具体的な取組みやその可能性について、第一部では一般的に有効とされていることの解説と、第二部では医学的・科学的な解説があり、双方がリンクし合い「なるほど~」と思える構成と内容でした。
 
 
 
個人的に「認知症予防」と言う言葉は好きではありません。
介護家族としては、認知症の人を差別しているような表現に感じてしまうからです。
とはいえ、認知症のご本人や家族が生活において様々な困難や障害を抱えておられることを肌で知り学ぶ過程で、回避できるならそれに越したことはないと思うのも本音で、自分でも矛盾しているな・・・と思います。
 
 
 
そんな困難や障害について、第一部では冒頭、「認知症の何が問題なのか?」について、ご本人にとっては「生活機能」面をはじめ、特に若年の場合は「就労」は大きな課題であると指摘。
 
 
一方、家族にとっては「介護」やそれに伴う離職や、ヤングケアラーの「就労・就学」等、それぞれ円滑な社会生活を困難にする要因になり兼ねない点が指摘され、それはそのまま私自身が歩んだ12年の歳月を回想させるものでした。
 
 
大いに勉強させて頂いた当セミナーの内容を、以下、連載で記録したいと思います。
 
 
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【第一部/認知症への正しい理解と備え方】
~予防・早期発見から介護のコツ
有効な対処の方法最前線まで~
 
 
講師の榎本哲先生は医師ではなく、長年にわたり病気や障がいの当事者、介護者支援を中心に、医療、教育、福祉分野の社会活動に携わり、生活課題の支援研究、中間支援に関わって来られました。
 
 
併せて、認知症の人と家族の生活支援と生活研究にも携わり、社会課題の解決に向けた支援研究で長きに渡りご活躍で、私は人としても尊敬しており、今回その想いは一層深まりました。
 
 
まず、「認知症」の原因疾患で代表的な病気として「アルツハイマー病」は良く知られているところですが、実はその他にもたくさん(レビー小体病や脳血管性認知症、前頭側頭葉変性症、などなど)あります。
 
 
併せて、認知症は、「認知症」と診断される人たちの数だけかたちが違い、たとえ病気の程度は同じでも、住む地域や環境によって、暮らしの様子(困り事・問題)が異なる点に言及。
 
 
家族が最初に気付いた認知症高齢者の日常生活の変化を抜粋。
(出典/東京都福祉局「高齢者の生活実態及び健康に関する調査・専門調査報告書」1995より)
 
・同じことを何回も言ったり聞いたりする
・財布を盗まれたと言う
・だらしなくなった
・いつも下車する駅なのに乗り過ごした
・夜中に急に起き出して騒いだ
・置き忘れや仕舞い忘れが目立つ
・計算の間違いが多くなった
・物の名前が出てこなくなった
・ささいなことで怒りっぽくなった
 
 
ご本人からの発信機会が増え、認知症に対する認識や理解が広まりつつある
 
ある若年性アルツハイマー病の方は、自分は何が苦手なのかを理解しておられ、それをどうカバーするか対応策を自身で講じながら生活をされており、進行は緩やかである。
つまり、認知症は、病気と言うより生活するうえで支障が出ている状態であり、生活の中での困り事にどう対処して行くかが課題である。
 
 
認知症になってからの変化を抜粋。
(出典/平成26年厚生労働省「認知症の人にやさしいまちづくりの推進に関する調査研究事業」より)
 
・「友人、知人と会う」回数が減った人
⇒69%
 
・「買い物」の回数が減った人
⇒68%
 
    ↓  ↓
 
▽活動や交流の減少の理由
 
・駅構内で迷ったり、適切なバス停を探すのが難しい
→51%
 
・券売機や自動改札など機会操作が難しい
→50%
 
・ATMの操作が難しい
→44%
 
 
▽買い物
 
・売り場が広いと、探すだけで疲れてしまう(70歳代、女性、VaD)
 
・スーパーでは誰に聞いたら良いのかわからない。売り場まで辿り着けず疲れる。(80歳代、女性、VaD)
 
・何を買い物しに来たかをすぐに忘れてしまう。(80歳代、女性、AD)
 
 
▽外出時
 
・バスや電車の中で、人が何を言っているのかわからないので不安になる。(60歳代、男性、FTLD)
 
・バスや電車を気長になっていられなくなった。介護タクシーも予約が取りづらい。(60歳代、男性、AD)
 
・当事者のみは難しい。当事者にもグループ活動へのヘルパーがついてくれると良い。(60歳代、男性、AD)
 
 
▽日常のお金の管理
 
・口座の暗証番号を思い出せない。(50歳代、男性、VaD)
 
・銀行の操作は絶対に年寄りにはできない!(70歳代、男性、VaD)
 
・預金通帳のしまい場所を忘れてしまい、探すことが多い。(80歳代、男性、AD)
 
 
 
▽友人との交流
 
・自分が変なことを言ったりするから、あまり友達と会わない。家にいるのが一番安心なので、出掛けて行かなくともよい。(80歳代、VaD)
 
・自分のペースがゆっくりなので、まわりの人があわせるのを嫌がる。(80歳代、男性、VaD)
 
・親しくお付き合いしている友人には認知症であることを伝えて理解してもらっているが、付き合いの浅い方々には病名を伝えていないので関わりを避けている。(50歳代、男性)
 
 
▽くつろぐ場で(レストラン、喫茶店、旅館やホテルなどで)
 
・トイレは夫婦で入れる個室を使っている。大浴場は混雑するので無理、室内の風呂を使っている。(70歳代、男性、AD)
 
・空港のトイレに入った時に中から鍵をかけてしまい開けることができなくなった。(90歳代、女性、AD)
 
・旅館の風呂を利用するとき、脱いだものの場所や着ていたもの等を忘れてしまい、他人の物を着てしまわないか心配で、ほとんど利用できない(70歳代、男性、AD)
 
 
 
▽認知症の人が望むサービス
 
・スーパーや商店などで商品選びや支払いを手伝ってくれる「買い物サポーター」→66%
 
・認知症の人も安心して利用できる店や機関の認定や紹介→65%
 
・スーパーなどで時間がかかっても大丈夫なレジ「スローレーン」の設置→60%
 
 
 
flair認知症の原因疾患には医学的な区分があるものの、実際に現れる生活上の変化(困難・問題)は変わらないケース(同じなこと)も多いので、医学的な視点で「何の病気か」も大事だが、実際に当事者が「何に困っているか」、という生活者の視点で「認知症」をみると具体的な対応に繋がる。
 
 
flair当事者に「どんな支援が必要か」を本人もしくは家族が説明できれば、必要な環境調整が可能になる。
 
 
flairご本人らしい暮らしが続けられるような支援などの継続が認知症の進行を緩やかにすることがわかって来ている。
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認知症の悪化の要因
(以下、画像をご参照ください。クリックで拡大search) 
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「単調な生活」の継続
    ↓
「前頭葉」を含む脳を使う機会が減少
(廃用性の機能低下)
    ↓
脳機能の加速度的な機能低下
    ↓
「前頭葉」を含む脳機能が異常なレベルに低下
(機能の低下と退化)
    ↓
認知症の重症化
 
 
 
認知症の早期発見
 
昨今は認知症に対する社会の理解と併せ、認知症治療薬の登場やケア&サービスも進歩して来た背景がある。
 
 
軽度認知機能障害(МCI)
Mild Cognitive Impairment
 
▽ МCIの兆候
・本人や家族から記憶障害(物忘れなど)の訴えがある。
 
・年齢や教育年齢が同じ集団の平均と比較すると、相対的に記憶障害がみられる。
 
・目立つような日常生活活動上の問題がない。
 
・正常とは言えないが、認知症ではない。
 
 
 
▽МCIからの移行(1つのデータとして)
・無症候期 14~44%
脳に病変はあるが、症状がまったくないか年齢相応の物忘れがある時期
 
・病気 15%(年)
アルツハイマー型認知症に移行
 
 
 
 
◆早期発見ツール
 
・長谷川式開始知能評価スケール
 
・ МCI判定ツール「あたまの健康チェック」
 
・ МCIスクリーニング検査
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・認知機能バランサー
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このあと認知症の予防と対処について具体的なお話へと展開します。
(つづく)
 
 
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2017年6月 5日 (月)

伊勢認知症フォーラム

 ご訪問頂きありがとうございます♪

管理人のkuririnです(^^)/

☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆

はじめに、、、

我が家のみーちゃん(姑/87歳)は2007年にレビー小体型認知症と診断され2014年6月から要介護5になりました。初期症状や現在に至る経緯は「お義母さんのお世話」「レビー小体病に思う事」「レビー小体型認知症の初期症状など」カテゴリで綴っております。

このブログは、根治しない進行性のレビー小体型認知症に対し、適切な治療とケア次第で、普通に暮らせる時間が少しでも長くなるのではないか・・・と、ささやかな願いを抱きながら、レビー小体病に手探りで向き合う若輩・管理人の日々のアレコレを(息抜きもいっぱい・笑)綴っています。

(発症時と改善後の表情比較画像はこちらこちらをご覧下さい)

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来る、6月18日に以下のセミナーが開催されます。

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詳しくはこちらをご覧ください。

 

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昨日6月4日(日)、私は三重県伊勢市へ出掛けました。

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ご登壇のみな様と共に会場に着きました。

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会場の200席はすぐ埋まり、追加で椅子をご用意される程の盛況で、満員御礼状態。

shine講演のトップは、レビー小体病ご本人の樋口直美さんです。

梅雨の近づくこの季節、レビーの方はコンディションの波が大きく、介護家族のみな様も色々にご苦労のあるシーズンかと思います。

この日、樋口さんも優れないご体調を押し、それを感じさせないご講演でした。

ご本人だからこその発信は多くの示唆に富み、レビーが「認知症」の枠だけでは到底理解の及ばない疾患であることが伝わったのではないかと思います。

併せて、「認知症の人」と呼ばれる方々の可能性がどんなにあるか、ということにも時間を割き、力を込めつつ言及されていました。

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新聞はクリックで拡大searchご覧になれます。

6/11には仙台でご講演と伺いました。
ご体調が回復され臨めることを祈りたいと思います。

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申込期限は開催の1週間前まで、との記載がありますが、お近くの方はお問い合わせになってみてはいかがでしょうか。

 

shineさて、お2人目の登壇でも大いに学ばせて頂きました。  

私はレビー小体型認知症(レビー小体病)のことは勉強して参りましたが、アルツハイマー病のことは実感として理解できない部分がたくさんあります。

そうしたところを今回、名古屋のグループホームの管理者でいらっしゃり、レビー小体型認知症サポートネットワーク愛知の代表でもいらっしゃる鬼頭恵津子さんから、実のお母様が住み慣れた家で・地域で暮らせるための取り組みや、いち介護家族としてのご経験を拝聴し大変勉強になりました。

 

shineそして、3人目は認知症専門医・笠間睦先生のご登壇です。

レビー小体型認知症(レビー小体病)に関連し、より理解が深まる内容を希望と共に多くお示し頂き、個人的に大感激です。

詳細を記述しようと思いましたが、先生ご本人が動画をアップして下さったので、少なくともDLB介護家族はお話が理解できるまで繰り返しご覧になって欲しいと、心から願います。

笠間先生、ご多忙のところ誠に有難うございました!!
 
樋口さんのご講演内容は、6/11の仙台講演が終わり次第、全編を動画でご報告頂けるそうです。
 
また、鬼頭さんのご講演は、肖像権の関係で割愛してあるそうです。
 
是非是非ご覧にになってみてください。
 
kuririnが絶対にお薦めする動画です。
 
 
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catお・ま・けcat
 
明日、6月6日は我が家の猫が家族になった日です。
 
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手のひらに乗る500gの仔猫でした。
 
1年の歳月を経て愛用のベットは・・・
 
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すっかりイタズラっ子です(*^m^)
 
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体重3.5kg。獣医さんからは、もう少し大きくなるかな?と伺っていますが、どうなるでしょうか(^^;)。
健康で1日でも長く一緒に暮らしたいと願っています。
 
では、また!
kuririn
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