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2017年6月25日 (日)

認知症予防セミナーin金沢①

ご訪問頂きありがとうございます♪

管理人のkuririnです(^^)/

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はじめに、、、

我が家のみーちゃん(姑/88歳)は2007年にレビー小体型認知症と診断され2014年6月から要介護5になりました。初期症状や現在に至る経緯は「お義母さんのお世話」「レビー小体病に思う事」「レビー小体型認知症の初期症状など」カテゴリで綴っております。

このブログは、根治しない進行性のレビー小体型認知症に対し、適切な治療とケア次第で、普通に暮らせる時間が少しでも長くなるのではないか・・・と、ささやかな願いを抱きながら、レビー小体病に手探りで向き合う若輩・管理人の日々のアレコレを(息抜きもいっぱい・笑)綴っています。

(発症時と改善後の表情比較画像はこちらこちらをご覧下さい)

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6月25日(日) 

梅雨らしく空はどんよりしています。

 

6/22、みーちゃんは無事88歳の誕生日を迎えさせて頂きましたbirthday

 

病院でお世話になっているからこそある「今」なのではないか・・・と思います。

 

落ち着いて過ごせていると、ふと「在宅へ戻せるかな?」と言う考えが頭をよぎることもありますが、みーちゃん自身が病院でお世話になることを選択し、自分の生きる場とすることに納得しているからこその「落ち着き」でもあると感じます。

 

病院へは、おっとは毎日、私は不定期で通っています。

 

が、他のご家族さんにお会いすることはまずありません。

 

以前、訪問診療でお世話になっていたО先生が、みーちゃんの全身レベルを熟知されたうえでおっしゃった言葉を思い出します。

 

「もう在宅のレベルではありませんよ」
「病院へお願いして、毎日通えば良いじゃないですか」
「このままではkuririnさんが倒れます」

 

ホントにその通りでしたし、その通りの今を過ごしているな…と思います。

 

介護のステージによっては、在宅がベストではないこともあると、今ならわかります。

 

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さて、みーちゃんが落ち着いてくれているおかげで、先週の日曜6月18日(日)は金沢へ出掛けました。

 

「認知症予防セミナー」にて改めて勉強させて頂き、大いに納得して帰路に着いた金沢遠征でした。

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今回、参加費「無料」のセミナーとは言え、実力派講師陣による充実の内容でした。
 
 
 
第一部は、認知症の人と家族の視点から生活上の困難(障害)を理解することの大切さを再確認すると共に、第二部へのイントロダクションとして、ご登壇の金沢大学名誉教授・米田先生のご講演内容をより理解できるよう配慮ある展開だったと思います。
 
 
「認知症予防」がテーマの今回はそのための具体的な取組みやその可能性について、第一部では一般的に有効とされていることの解説と、第二部では医学的・科学的な解説があり、双方がリンクし合い「なるほど~」と思える構成と内容でした。
 
 
 
個人的に「認知症予防」と言う言葉は好きではありません。
介護家族としては、認知症の人を差別しているような表現に感じてしまうからです。
とはいえ、認知症のご本人や家族が生活において様々な困難や障害を抱えておられることを肌で知り学ぶ過程で、回避できるならそれに越したことはないと思うのも本音で、自分でも矛盾しているな・・・と思います。
 
 
 
そんな困難や障害について、第一部では冒頭、「認知症の何が問題なのか?」について、ご本人にとっては「生活機能」面をはじめ、特に若年の場合は「就労」は大きな課題であると指摘。
 
 
一方、家族にとっては「介護」やそれに伴う離職や、ヤングケアラーの「就労・就学」等、それぞれ円滑な社会生活を困難にする要因になり兼ねない点が指摘され、それはそのまま私自身が歩んだ12年の歳月を回想させるものでした。
 
 
大いに勉強させて頂いた当セミナーの内容を、以下、連載で記録したいと思います。
 
 
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【第一部/認知症への正しい理解と備え方】
~予防・早期発見から介護のコツ
有効な対処の方法最前線まで~
 
 
講師の榎本哲先生は医師ではなく、長年にわたり病気や障がいの当事者、介護者支援を中心に、医療、教育、福祉分野の社会活動に携わり、生活課題の支援研究、中間支援に関わって来られました。
 
 
併せて、認知症の人と家族の生活支援と生活研究にも携わり、社会課題の解決に向けた支援研究で長きに渡りご活躍で、私は人としても尊敬しており、今回その想いは一層深まりました。
 
 
まず、「認知症」の原因疾患で代表的な病気として「アルツハイマー病」は良く知られているところですが、実はその他にもたくさん(レビー小体病や脳血管性認知症、前頭側頭葉変性症、などなど)あります。
 
 
併せて、認知症は、「認知症」と診断される人たちの数だけかたちが違い、たとえ病気の程度は同じでも、住む地域や環境によって、暮らしの様子(困り事・問題)が異なる点に言及。
 
 
家族が最初に気付いた認知症高齢者の日常生活の変化を抜粋。
(出典/東京都福祉局「高齢者の生活実態及び健康に関する調査・専門調査報告書」1995より)
 
・同じことを何回も言ったり聞いたりする
・財布を盗まれたと言う
・だらしなくなった
・いつも下車する駅なのに乗り過ごした
・夜中に急に起き出して騒いだ
・置き忘れや仕舞い忘れが目立つ
・計算の間違いが多くなった
・物の名前が出てこなくなった
・ささいなことで怒りっぽくなった
 
 
ご本人からの発信機会が増え、認知症に対する認識や理解が広まりつつある
 
ある若年性アルツハイマー病の方は、自分は何が苦手なのかを理解しておられ、それをどうカバーするか対応策を自身で講じながら生活をされており、進行は緩やかである。
つまり、認知症は、病気と言うより生活するうえで支障が出ている状態であり、生活の中での困り事にどう対処して行くかが課題である。
 
 
認知症になってからの変化を抜粋。
(出典/平成26年厚生労働省「認知症の人にやさしいまちづくりの推進に関する調査研究事業」より)
 
・「友人、知人と会う」回数が減った人
⇒69%
 
・「買い物」の回数が減った人
⇒68%
 
    ↓  ↓
 
▽活動や交流の減少の理由
 
・駅構内で迷ったり、適切なバス停を探すのが難しい
→51%
 
・券売機や自動改札など機会操作が難しい
→50%
 
・ATMの操作が難しい
→44%
 
 
▽買い物
 
・売り場が広いと、探すだけで疲れてしまう(70歳代、女性、VaD)
 
・スーパーでは誰に聞いたら良いのかわからない。売り場まで辿り着けず疲れる。(80歳代、女性、VaD)
 
・何を買い物しに来たかをすぐに忘れてしまう。(80歳代、女性、AD)
 
 
▽外出時
 
・バスや電車の中で、人が何を言っているのかわからないので不安になる。(60歳代、男性、FTLD)
 
・バスや電車を気長になっていられなくなった。介護タクシーも予約が取りづらい。(60歳代、男性、AD)
 
・当事者のみは難しい。当事者にもグループ活動へのヘルパーがついてくれると良い。(60歳代、男性、AD)
 
 
▽日常のお金の管理
 
・口座の暗証番号を思い出せない。(50歳代、男性、VaD)
 
・銀行の操作は絶対に年寄りにはできない!(70歳代、男性、VaD)
 
・預金通帳のしまい場所を忘れてしまい、探すことが多い。(80歳代、男性、AD)
 
 
 
▽友人との交流
 
・自分が変なことを言ったりするから、あまり友達と会わない。家にいるのが一番安心なので、出掛けて行かなくともよい。(80歳代、VaD)
 
・自分のペースがゆっくりなので、まわりの人があわせるのを嫌がる。(80歳代、男性、VaD)
 
・親しくお付き合いしている友人には認知症であることを伝えて理解してもらっているが、付き合いの浅い方々には病名を伝えていないので関わりを避けている。(50歳代、男性)
 
 
▽くつろぐ場で(レストラン、喫茶店、旅館やホテルなどで)
 
・トイレは夫婦で入れる個室を使っている。大浴場は混雑するので無理、室内の風呂を使っている。(70歳代、男性、AD)
 
・空港のトイレに入った時に中から鍵をかけてしまい開けることができなくなった。(90歳代、女性、AD)
 
・旅館の風呂を利用するとき、脱いだものの場所や着ていたもの等を忘れてしまい、他人の物を着てしまわないか心配で、ほとんど利用できない(70歳代、男性、AD)
 
 
 
▽認知症の人が望むサービス
 
・スーパーや商店などで商品選びや支払いを手伝ってくれる「買い物サポーター」→66%
 
・認知症の人も安心して利用できる店や機関の認定や紹介→65%
 
・スーパーなどで時間がかかっても大丈夫なレジ「スローレーン」の設置→60%
 
 
 
flair認知症の原因疾患には医学的な区分があるものの、実際に現れる生活上の変化(困難・問題)は変わらないケース(同じなこと)も多いので、医学的な視点で「何の病気か」も大事だが、実際に当事者が「何に困っているか」、という生活者の視点で「認知症」をみると具体的な対応に繋がる。
 
 
flair当事者に「どんな支援が必要か」を本人もしくは家族が説明できれば、必要な環境調整が可能になる。
 
 
flairご本人らしい暮らしが続けられるような支援などの継続が認知症の進行を緩やかにすることがわかって来ている。
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認知症の悪化の要因
(以下、画像をご参照ください。クリックで拡大search) 
Dsc00690
 
「単調な生活」の継続
    ↓
「前頭葉」を含む脳を使う機会が減少
(廃用性の機能低下)
    ↓
脳機能の加速度的な機能低下
    ↓
「前頭葉」を含む脳機能が異常なレベルに低下
(機能の低下と退化)
    ↓
認知症の重症化
 
 
 
認知症の早期発見
 
昨今は認知症に対する社会の理解と併せ、認知症治療薬の登場やケア&サービスも進歩して来た背景がある。
 
 
軽度認知機能障害(МCI)
Mild Cognitive Impairment
 
▽ МCIの兆候
・本人や家族から記憶障害(物忘れなど)の訴えがある。
 
・年齢や教育年齢が同じ集団の平均と比較すると、相対的に記憶障害がみられる。
 
・目立つような日常生活活動上の問題がない。
 
・正常とは言えないが、認知症ではない。
 
 
 
▽МCIからの移行(1つのデータとして)
・無症候期 14~44%
脳に病変はあるが、症状がまったくないか年齢相応の物忘れがある時期
 
・病気 15%(年)
アルツハイマー型認知症に移行
 
 
 
 
◆早期発見ツール
 
・長谷川式開始知能評価スケール
 
・ МCI判定ツール「あたまの健康チェック」
 
・ МCIスクリーニング検査
Dsc00692
 
 
・認知機能バランサー
Dsc00693
 
 
このあと認知症の予防と対処について具体的なお話へと展開します。
(つづく)
 
 
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