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2017年6月27日 (火)

認知症予防セミナーin金沢②

ご訪問頂きありがとうございます♪

管理人のkuririnです(^^)/

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はじめに、、、

我が家のみーちゃん(姑/88歳)は2007年にレビー小体型認知症と診断され2014年6月から要介護5になりました。初期症状や現在に至る経緯は「お義母さんのお世話」「レビー小体病に思う事」「レビー小体型認知症の初期症状など」カテゴリで綴っております。

このブログは、根治しない進行性のレビー小体型認知症に対し、適切な治療とケア次第で、普通に暮らせる時間が少しでも長くなるのではないか・・・と、ささやかな願いを抱きながら、レビー小体病に手探りで向き合う若輩・管理人の日々のアレコレを(息抜きもいっぱい・笑)綴っています。

(発症時と改善後の表情比較画像はこちらこちらをご覧下さい)

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前記事の続きです。
 
 
以下、第一部ご講演の後半を記録します。
 
 
◆認知症の予防と対処
 
▽ADは発病の20年前から始まっている?
 

ADの進展におけるバイオマーカーの変化と,米国立老化研究所(NIA)/アルツハイマー病協会(AA)による新しい診断基準
グラフはLancet Neurol. 2010[PMID:20083042]より改変 

 
 
アルツハイマー病の場合は、アミロイドβ(仮説)タンパクが、レビー小体型認知症の場合はαシヌクレインというたんぱく質が脳内に溜まり、それぞれ神経細胞死の原因となりす。
 
そして、その発現は20年以上前から始まると考えられていることから、対処として危険因子を作らない生活を心がけることは「予防」に貢献するのではないか、と言われています。
 
 
▽危険因子(一般的に知られている事柄)
 
・老化
 
・喫煙
 
・不適切な生活
 
・運動不足
 
・糖尿病
 
・過度のストレス
 
・過度な飲酒
 
・低い教育
 
・うつ
 
・頭部外傷
 
・高脂血症
 
・高血圧
 
・遺伝因子
 
・肥満
 
など。
 
 
 
▽抑制因子
 
・趣味活動
 
・運動習慣
 
・社会参加
 
・VE、VC豊富な食事
 
・30分以下の昼寝
 
・高教育
 
・魚
 
・緑黄色野菜
 
・地中海料理
 
など。
 
 
 
◆認知症の発見時期と介入の効果
(以下画像をご参照ください。クリックで拡大search)
Dsc00694
 
 
◆認知症の予防法
 
▽運動
 
【1】4615名の高齢者を5年間追跡調査
(出典/Arch Neurol 58:498-504,2001)
 
・運動習慣のない者のアルツハイマー病リスクと比較
 
・週3回以上の歩行程度の運動 0.67
 
・週3回以上の歩行を超える程度の運動 0.50
「運動習慣とアルツハイマー型認知症の危険度」の画像検索結果
 
【2】65-79歳以上の1449名を21年間追跡調査
(出典/Lancet Neurol 4:705-711,2005)
 
・117例が認知症、76例がアルツハイマー病
 
・週2階以上の余暇運動は0.48(認知症)、0.38(AD)
 
 
▽脳の活性化
 
認知症予防に向けた運動
 
詳細はこちら。ふたつのことを同時に行う。
 
 
 
 
笑うと分泌されるドパミンが脳を活性化。
笑わない人は、笑う人より3.75倍認知症になりやすい。
 
 
▽五感を刺激するケア
 
・アロマセラピー
 
・フラワーセラピー
 
・タクティールケア
 
・セラピューティックケア
 
など、
 
五感のうち3つ程度使いながらのコミュニケーションを工夫すると効果的。
 
例えば・・・
①、目で美しい物や好きな物を眺めながら、
②、好きな香や良い香りを嗅ぎ、
③、タクティールやマッサージなど身体に触れる
など、五感のうち3つ同時に行うコミュニケーションを図ると良い。
 
 
 
▽食事
 
「運動習慣とアルツハイマー型認知症の危険度」の画像検索結果
 
・地中海料理、和食
 
・ビタミン、ミネラル
 
・良質な油(オメガ3系脂肪酸)
 
・ココナツオイル(МCТオイル)
 
・ポリフェノール
 
・レシチン
 
など。
 
 
▽サプリメント 
 
脳の栄養になる機能性成分の摂取で予防に期待。
 
(以下、画像参照。クリックで拡大search) 
Dsc00695
 
・アルツハイマー病は発症の20年前から脳の病変が出現し、超早期での予防が大切であるが、この時期に使用できる薬はないことから、サプリメントへの期待が高まる
 
 
予防には運動と栄養(特に機能性成分)が大切
Dsc00696
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(出典/日本抗加齢学会・認知症の早期発見予防治療研究会より、順天堂大学名誉教授 田平 武先生)
 
 
 
▽認知症に効果が期待できるというのは?
 
 
・認知症の原因になる物質に関与するもの
 
・血流をよくするもの
 
・学習や記憶に作用するもの
 
・神経伝達物質に関与するもの
 
・抗糖化作用に関与するもの
 
など。
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上記を見極め選択する。
 
 
 
◆認知症サプリメントをどう選択するか?
 
 
▽エビデンスがあるというのは?
 
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・ In Vitro(試験管)の研究で効果がみられても、ヒトには効かないモノは山のようにある。
 
Dsc00699 
 
・サプリメントは薬ではないので長期に摂取することではじめて評価できる場合が少なくないため、原材料の品質や安全性の確認は必須。
 
 
 
◆きちんと脳に届くのか?
 
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機能性成分を摂取しても脳に届くまでには様々な関所がある。
 
Dsc00703
 
○○成分を摂っているから、そのまま脳に届くかと言えば、そうはならないケースも少なくない。
 
 
胃液・腸内細菌をはじめ、肝臓など様々な器官で分解され、最終的に有効成分が血液脳関門を通過してはじめて脳に届く。
 
 
選択したサプリメントが、脳に届く機能成分なのかの確認は、商品選択基準の1つにしたい
 
 
▽認知症サプリの使い分け
 
Dsc00704
 
日常生活での困難が緩和されたかを評価する視点が大事なのではないか。
 
 
 
◆睡眠とアルツハイマー病予防
 
Dsc00700
 
 
Dsc00701
 
 
◆介護の備え
 
 
▽介護離職の問題はなぜ起きる?
Dsc00705
 
知ってさえいれば回避できる問題は多い。
 
 
▽認知症と医療連携
 
Dsc00706
 
かかりつけ医から診断が出来る病院へ。
 
 
 
▽地域資源の活用
 
介護は家族関係の見直す機会になる。
①、どこでするか
②、だれがするか
③、どこに相談するか
④、主な地域資源は?
 
どこに相談するか?
Dsc00707
 
・介護するエリアの地域資源はどんなものがあるか、事前に確認を。
 
 
・生活に必要な資源を見つけておくことが重要。
 
 
◆認知症は、正しく理解するとともに、予防方法、早期発見、発症した時の対処、介護の備えを準備しておけば、決して怖がるものではありません。
 
 
第一部ご講演の報告は以上です。
 
 
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【私の感想】
 
 
当セミナーが「認知症予防」に則した内容とは言え、レビー小体型認知症と診断された義母を持つ家族介護者の1人として共感を覚えるところがたくさんありました。
 
 
特に、アルツハイマー病に代表される医学的な原因疾患の違いはあれ、生活上の困難に対し社会資源による支援が継続されることが重要である、との見解はその通りだと思いました。
 
 
と、同時に、やはりレビー小体病は他の原因疾患とは決定的に異なる傾向があることも再認識しました。
 
 
「認知症」がテーマの時、それは多くの場合アルツハイマー病が想定されており、それが全身病でもあるレビー小体病、取り分けレビー小体型認知症への誤解の原因になっている場合もあると感じています。
 
 
「認知症」の範疇では理解できない多様な症状をもつレビー小体型認知症。
 
 
私は、レビー小体病が広く知られる社会へと成長することと併せ、多様な症状も「コントロール」が不可能ではないという希望が、共に語られる日が来ることを切に願い、第一部の聴講を終えました。
 
 
第二部では、それこそ認知症を発症する原因疾患に関係なく、予防と治療、双方の観点からも非常に意義深い内容を伺うことになります。
 
(つづく)
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